コンラッド・クライェフスキ枢機卿(左)に謝意を伝えた在バチカン中華民国大使館の賀忠義大使(右)。(写真:在バチカン中華民国大使館)
教皇レオ14世(Pope Leo XIV)は7月16日、台湾の台風被災者のために祈りを捧げるとともに、教皇庁の慈善活動担当部署に対して、台湾の被災者に対して実質的な支援を行うよう指示した。今回の寄付はこの言葉を実践したもの。
中華民国(台湾)とバチカンは正式な外交関係を持つ。中華民国(台湾)外交部は、今回の寄付に心から感謝するとともに、台湾とバチカンの双方が既存の友好関係を基盤として、これからも人道支援の分野でさらに協力を深め、共通の理念に基づく長期的な友情を促進していけるよう期待を寄せている。
また、在バチカン中華民国大使館の賀忠義大使は30日、教皇庁の慈善活動担当部署を訪問し、同部署の長官であるコンラッド・クライェフスキ枢機卿に対し、頼清徳総統、外交部の林佳龍部長(外相)、台湾の政府、それにカトリック教徒を代表して、教皇レオ14世及びクライェフスキ枢機卿に対する謝意を伝えた。
これに対してクライェフスキ枢機卿は、この支援は教皇の台湾に対する思いやりと配慮の表れであり、また友好の象徴でもあると述べたという。
また、カトリック信徒でもある賀大使は、枢機卿の招待を受け、慈善活動担当部署の正午の祈り(アンジェラスの祈り)に加わり、数十名の職員や信徒らとともに、台湾の安寧と復興の無事などを祈願した。